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週末にいつもと違う環境でウォーキングを実施されるのは非常に良いと思います。山歩きをされているとのことですが、自然環境の中でのウォーキング(ハイキング)は、森林浴による癒し効果も期待できます。これからの季節は新緑にも恵まれ、非常に気持ちよく歩くことができるのではないでしょうか。
山道も含め、登り下りの坂道を歩いているときは、どちらが良くてどちらが良くないということはありませんが、それぞれの条件で身体に対する影響が異なります。
登り道では、自分の体重を上方へ移動しながらの運動になるので、平地を歩く場合と異なり、下肢にかかる負担は大きくなります。この場合、主に“大腿四頭筋”と呼ばれる太腿の前側の筋肉と大殿筋と呼ばれるお尻の筋肉が強く働きます。
また、登り道を普段平地で快適に歩いている速度で歩行すると、心拍数が極端に高くなるという研究結果もあります。つまり、登り道をいつも通りの速度を保って歩いていると、身体にかかる負担が大きくなると言えます。また、この時血圧はおそらく通常よりも高くなっているものと想像できます。逆に考えると、体力をつけるために坂道を積極的に利用されると、下肢の筋力、心肺機能ともに向上させることが可能になると言えます。
一方下り道では、自分の体重が下方へ向かいながらの移動になるので、登りや平地での歩行と比べ心拍数は低めとなり、心肺機能にかかる負担は軽減されます。しかし、登り道や平地で受ける筋肉へのストレスは下り道で大きくなります。登り道で使った大腿四頭筋と大殿筋が主に働きますが、下りは伸張性筋収縮という刺激により、登りでの短縮性筋収縮と言われる刺激と比較して、筋肉の細胞が壊れやすく、強い筋肉痛が起こります。しかし、登りの時と同様に、体力(筋力)の向上を目的として山歩きをするのであれば非常に有効になります。
以上の点を踏まえると、坂道(山歩き)では平地を歩いている場合と比較して、心肺機能と下肢の筋力向上に有効であると言えます。体力と筋力が向上すれば、活動量も増え、筋量の向上から基礎代謝が高くなり、肥満の予防や改善に役立つものと考えられます。また、山歩きは通常の歩行時と比較し、登りでは消費カロリーが多くなります。
最近では、山歩きによる下肢の筋力向上が高齢者の転倒予防にもつながり、登り下りの運動が脳神経を刺激し、認知症の予防にも役立つのではないかと考えられています。日常生活の中では、階段の登り下りを積極的に取り入れると良いでしょう。
しかし、運動は常に諸刃の剣ということを忘れないでください。登り下りは下肢の筋肉に強い刺激を与えます。そのため、関節にかかる負担も大きくなり、関節痛の原因ともなります。運動前後には必ずストレッチングを行い、筋肉をリラックスさせてください。必要であれば筋肉を冷やすようにしましょう。また、登り道では心拍数の上昇や血圧の上昇が考えられます。体調の悪いときなどは十分に注意する必要があります。
無理なペースや頻度でなければ山歩きは前述の身体的な健康改善に役立ちます。また、緑に囲まれた景色の良い場所を歩くことは、非日常的な体験としてストレスの発散にもつながり、精神的な健康の改善にもなります。これからも楽しく山歩きを続けてください。
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