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運動前と後、どちらに食事を摂るかは、特にダイエットを目的として運動をされる場合は、非常に難しい問題だと思います。
<空腹状態での運動>
長時間何も食べず強い空腹感がある状態では、血糖値が低下しています。血糖値が低下している状態で長時間の運動を行うと、めまいを感じたり注意力が散漫となります。また意識が朦朧とし、時にはそのまま酩酊状態になる場合もありますので、外で運動されるときは非常に危険です。また、強い空腹は不整脈を誘発するとも言われています。運動の前に何か軽い食事を摂ると良いでしょう。
<食後すぐの状態での運動>
運動をすると心臓は勿論、肺や運動で活動している筋肉に大量の血液が必要になります。有酸素運動の場合は特に酸素を筋肉に送らなければならないので、血液を筋肉の各組織に送ることは非常に重要となります。しかし、食事をすると消化器官、つまり胃や腸などで同じく大量の血液が必要となります。そのため、身体の中にある血液が足りなくなってしまいます。その結果、胃・冠状動脈反射による心筋性虚血状態や側腹部痛(横腹が痛くなる)などが起こります。
以上のように食前、食後ともに問題点がいくつかあります。理想的には、食後数時間経過(食事の内容にもよりますが、消化の良いものであれば1〜2時間後)してから、空腹でない状態で運動をするのが最も身体には負担が少ないでしょう。
次に、食前と食後、それぞれの運動を行う際の食事について注意点をいくつか挙げますので、参考にしてください。
食前に運動を行う場合は、極度の空腹状態ではないか注意してください。強い空腹感がある場合は、運動前に市販のサプリメントゼリーやスポーツドリンクを摂取してください。また、ダイエットが目的の場合には、特に運動後の過食に注意し、食事で摂取するエネルギー量が運動で消費されたエネルギー量を超えないようにしましょう。運動後は、失われたエネルギー補給のために炭水化物(ご飯やうどん、スパゲティーなど)を必ず摂取するように心がけ、脂質を沢山含むものはできるだけ避けるようにしましょう。ビタミンの補給もしっかり行ってください。せっかく運動したのだからと、食事を摂らないと先々体調を崩す原因になります。
また、運動前の食事ですが、できるだけ消化の良いものを摂るようにしてください。ビタミンB群(うなぎや豚肉、豆類など)を摂取すると代謝を助けてくれますので、意識して摂るようにしましょう。カフェインの摂取は脂質代謝を促してくれますが、摂りすぎると胃に負担がかかったり、運動中に不快感が現れたりしますので注意してください。
次に、食後の運動についてですが、食後の運動では、摂取したエネルギーから優先して消費されていきますので、運動とのバランスがよければ効果的です。また、有酸素運動の特徴として、運動後もしばらくの間エネルギーの消費が続いているといわれています(ただし、運動後すぐに身体を休ませてしまうと効果は半減してしまいます)。
これらの点を考慮して選ぶとすると、夕食後で就寝前にウォーキングをされるのが最も効果的であると考えられます。ただし、夜の一人でのウォーキングは危険です。必ず誰かと一緒に歩くようにしてください。また、ウォーキング後はお風呂に入り、十分なストレッチングをすると、疲労の回復促進や睡眠を誘発してくれます。
食前食後、どちらも一長一短があります。運動は継続することが大切ですので、ライフスタイルにあった時間やタイミングを選択し、無理のない運動を継続するように心がけてください。
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