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| お遍路をするくしまさん |
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| 四国遍路ひとり歩き2001夏 |
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| 焼山寺への山道 |
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| 早朝の尾根 |
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| 四国遍路の本 |
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| キートン |
はじめまして、くしまさん。まず初めに「お遍路」とは何なのか教えて頂けますか? |
| くしまさん |
はい。「お遍路」とは、四国八十八ヶ所のお寺を回って巡拝することです。昔は誰もが徒歩で回ったのでしょうが、現代では車やバスで回る方が普通です。ですが、最近また「歩き遍路」が増えているようです。年間2000人ぐらいの人が歩いているとも言われます。徳島の霊山寺が1番で、四国の海沿いに香川の88番まで右まわりのコースになっています。歩いて回ると約1200kmの行程となり、人にもよりますが40日くらいかかります。 |
| キートン |
今年の夏もお一人で四国へ行かれた(四国遍路ひとり歩き2001夏)ようですが、そもそもなぜお遍路に出ようと思ったのか、そのきっかけを教えて下さい。 |
| くしまさん |
僕の勤務する会社には入社20年目にもらえる「リフレッシュ休暇」という制度があり、週末を入れて9日間の連続休暇を取ることができます。僕は休暇を“消費”するのではなく、自分の今後のライフスタイルの構成要素となるような何かに使ってみたい、つまり“投資”にしたいという思いがありました。そんなことが頭にあったとき、なぜか「四国遍路をしよう」と思いついたのです。ハイキングなど「歩く」ことは元々好きなのですが、車でさえ回ったことがなく、仏教徒でもない僕にとっては突飛な思いつきでした。それが、徳島県内を1週間で歩いたことで「お遍路」の楽しさにハマってしまいました。 |
| キートン |
お遍路は自分への“投資”ということだったんですね!確かに、長くつらい道のりを一人で何日も歩いて回っていると、一番対話をする相手は「自分」ですから自分を見直すいい機会になりますよね。では、くしまさんの一番おすすめのお遍路ルートはありますか? |
| くしまさん |
1200kmの歩き遍路の行程の大部分は、国道などの舗装道路を歩くのですが、1割ぐらいは山道や田んぼのあぜ道があります。特に、徳島県の藤井寺から焼山寺への山道、愛媛県内海村の柏坂へんろ道、香川県五色台の白峰寺から根香寺への尾根歩きなどが最高です。 |
| キートン |
そのルートは、どんなところが魅力なのでしょうか? |
| くしまさん |
金剛杖をつきながら、こうした古くからの遍路道を歩くと、千年以上の昔から歩き続けた遍路の息づかいが感じられるような気持ちになります。自然とそして歴史と一体になるような感覚です。 |
| キートン |
自然の中を歩くことによって、自然が教えてくれることはたくさんありますよね。私も自然の中でのウォーキングが大好きです。お遍路歩きで一番印象に残った思い出はどんなことですか? |
| くしまさん |
1回に1週間くらいずつ、3年がかりでようやく1周したわけですが、88番のお参りを終えて、3年前に出発した1番に戻って「輪」がつながったときには、感無量でした。 |
| キートン |
3年がかり。年月と距離が長かった分、感動もひとしおだったと思います。ところで読者の方々からのご意見で印象に残っているものはありますか? |
| くしまさん |
サイトでは、初めて遍路に出る方々の役に立つような情報を揃えていますが、「談話室」という掲示板に「おかげさまでこれから出発します」とか、何週間か後に「無事帰ってきました。素晴らしい旅でした」などの発言を見ると、自分自身の遍路の感動がよみがえってきて本当に嬉しくなります。 |
| キートン |
そのように読者の方が報告をして下さるというのは、運営者にとってはとても嬉しいことですよね!では、1200kmという長い距離を歩き抜いたくしまさんにとって、「歩きによる四国遍路の魅力」とは何でしょうか? |
| くしまさん |
荷物を背負って歩くという意味では、歩き遍路とハイキングは似たようなものですが、何が違うのかというと、やはり人々との出逢いにあると思います。お寺を順番にお参りしていく道中では、地元の人々が暮らしている中を歩いていくわけですが、四国の人々は「お接待」を通してお遍路に優しく接して下さいます。都会暮らしでは味わえない出会いの素晴らしさに満ちあふれているのです。四国遍路は、思い立ったら(これを「発心(ほっしん)」と言います)誰でもできる修行であり、心のダイエットなのです。 |
| キートン |
「心のダイエット」ですか。歩くことにより心も体もダイエットできれば、一挙両得ですね!ダイエットに興味のある方は、ウォーキングアカデミーで「ウォーキングのメリット〜ダイエット・シェイプアップ〜」を紹介していますので参考にして下さい。最後に、ウォーキングスタイルの読者の方々へ、熱いメッセージをお願い致します。 |
| くしまさん |
抹香臭い趣味と思われるかもしれませんが、僕も含めて「信心から歩いているのではない」と断言する「歩き遍路」は多いですよ。日本の宗教観は元々、神道で結婚して仏教で弔うくらい寛大なものでしょう。だから遍路の間は、なるべく仏教の作法にしたがって行動し、何者かしれないものに祈りを捧げてみるのです。そうすることで、少し内面が変化したような心持ちになります。気張りすぎずに旅を楽しみ、人々との触れ合いで、心をあっためて帰ってくればいいのではないでしょうか。心を洗い、自分を見つめなおし、人との触れ合いの価値を再認識できる旅になるでしょう。 |
| キートン |
本日は楽しいお話を本当にどうもありがとうございました。
今後のくしまさんのご活躍と、「掬水へんろ館」のご発展を期待しております。 |
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